人気ブログランキング | 話題のタグを見る

呪われたQB:ジム・ケリー

 ジム・ケリーを不運の代名詞のように使っていたのは結構昔。今考えると、結構失礼なことだよなぁ。

 「ハイパー・オフェンス」というくらい強力なオフェンス陣のエースQBだったジム・ケリーは名QBであったとは思う。しかし、栄光をつかむためには「才能」以外にも「運」が必要だということを誰よりも身に染みたのは彼ではないだろうか?

 なにしろ、第25回~第28回まで4年連続でスーパーボウルに出場し、そして敗退するという記録を残してしまったのだから。

 第25回大会。時間はもうない。このプレーが最後のプレーで点差は1点。なんて状況でFGを蹴ることになるキッカーのプレッシャーなんて相当なものと思う。そんな中でFGを外してしまう。これが、ビルズの不運の始まりだった。

 翌年、ビルズの選手は全員、雪辱を胸にフィールドに立ってプレーしたことだろう。しかし、結果は37-24。「スーパーボウルには魔物がいるんだよ」と友達と冗談を交わしたことが思い出される(元ネタは「甲子園には魔物が~」)。
 
 そして、第27回スーパーボウル。3度目の正直、過去2回の悪夢を振り払って望んだ(はず)のこのゲームはQBトロイ・エイクマンを中心としたダラス・カウボーイズに52-17と大差をつけられ、敗退した。

 そして、4年連続出場となった第28回、相手は前年と同じダラス。去年の借りを返す、と意気込んだのか、それとも大差負けが苦手意識を生んだのか、ビルズは敗退した。これはもう何かに呪われているとしか思えない、そんな感じだった。

 ジム・ケリーは素晴らしいQBだったと思う。彼だからこそタレント揃いの「ハイパーオフェンス」を率いて4年連続の出場が出来たのだと思う。

 しかし、彼には一握りの「幸運」が足りなかった。

  by zionic | 2004-04-20 20:48 | 心に残ったプレイヤー

<< 闘将:篠竹幹夫 アスリート:ランドール・カニンガム >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE